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品川浦の木造家屋と北品川ノスタルジー

再開発されし尽くして未来都市のようなビルの森となった品川。


 年に1〜2度は用事で行くのですが、最近よくライブ会場に使われてる「品川インターシティホール」の入ってるビルの裏側に、時代に取り残されてる木造家屋のエリアがあるというので訪ねてみました。

 あたりをつけるために調べると、運河の「品川浦」沿いとのこと。

 品川で降りて、京急線の撮影名所である八ツ山橋を海岸に向かって歩いて行きました。

確かに海岸沿いの道でしたが、新しいビルやオフィスが立ち並んで「らしい」ところなんてありません。 

一番新しいレポートでさえ約10年以上前だから、すでに取り壊されてしまったのかと思いつつ路地を丹念に探しました。 


すると周囲と明らかに違う雰囲気が。 入って行くと、写真で見た年季の入った木造長屋が固まった一角が。

 まるで時が止まっているような、「ここがあの品川か?」そう思わせる文化財級の景色が。

 感動的でさえありました。 


「平成30年」の中にあって、そこだけは「昭和30年代」。 しかし、ほとんどが空き家で封鎖してあり生活感がまるでありません。 その点も独特の空気感を出してる一因でしょう。

 調べたレポートでは運河に沿って、船宿のように並んでいましたが、残っているのはそこだけ。 周りの感じからいって、取り壊されてしまうのも時間の問題でしょう。 

写真を撮ったりして、ひとしきり雰囲気を味わった後、対岸に渡ってそこを見て見ました。 

木造家屋の背景に近代的なキレイなビル。

 時給の歪んだコラージュしたような独特の風景は、シュールそのものです。 

 品川浦は運河ではありますが、ほとんど埋め立てられて入り江のようになっており、船溜まりと使われているようです。

周りはタイムスリップしたほどではないにしろ、「昭和の下町」的雰囲気がありました。 

次にいた品川地区に移動。メインの通りである旧東海道、品川宿は観光地だけあってキレイに整備されていました。

 なのであえて裏通りの路地や軒下を歩いて見ました。 通りの明るい雰囲気と違って、そこは「昭和の下町」の風景。 

使われているのかわならないけど、路地に井戸があったりと「これですよ、これ」と感動のしっぱなしでした。 割とお寺が多いのは宿場町の特徴なのでしょうか?


大通りに出ると、いきなりひらけたような喧騒と明るさとの空気感のギャップがまたいいんですよ。 最後に定番の本陣跡の公園で一服休憩をしてフィニッシュにしました。 

駅にすると2駅。あっという間に品川に戻ってしまいました。 

北品川はまだ回ってないところがありましたし、陸側には富士塚とかもあるようなのでまた機会があれば訪ねてみたいです。 

人間の性の街「鶯谷」

山手線・東北線の多くの線路をはさんで山側は寛永寺の墓地。反対側の低いところはラブホ街。 「聖」なるものと「性」なるものが隣り合わせ。

男一人ラブホ街を白昼堂々うろつくのもなかなかオツなものです。

山手線の山側が寛永寺の墓地。

そして駅の南側は渋谷の円山町並みにラブホがひしめく魔境。

「聖」なる場所と「性」なる場所のコントラスト。

生と聖のエネルギーがひしめく特殊地帯でしょう。